シリア大統領、イラク大統領と会談
先週、両国国境付近で
【カイロ14日鈴木眞吉】シリアのアサド大統領とイラクのフセイン大統領が先週、両国の国境付近で会談していたことが明らかになった。ロンドン発行のアラビア語紙「アル・ハヤト」が十四日、ヨルダン紙及びシリア紙の掲載内容を紹介する形で報じた。同紙によると、ヨルダン紙「エル・ヘラール」は十三日、両首脳が両国国境付近で会談した事実と、フセイン大統領がアサド大統領に対し、バグダット博物館所蔵の古代の銃を贈ったことなどを報じた。また、シリア紙は十三日、米国のイラク攻撃はイラク攻撃にとどまらず他の国への攻撃の準備となるだろうと警告、中東地域の平静を混乱に陥れるものになると強調した。
シリアとイラクはバース党の正統性をめぐり根強い確執があり、イラン・イラク戦争ではシリアはイランを支持し一九七九年にイラクと断交している。九七年から経済交流を中心に関係を修復、二〇〇〇年二月には相互に利益代表部を設置、同年十月にはシリア航空機が二十年ぶりに人道支援物資を積んでバグダッド入りした。二〇〇一年一月には、イラクのラマダン副大統領がダマスカスでアサド大統領と会談して自由貿易協定締結の協議をするなど関係を深めていた。両国首脳の会談は、現実味を増す米国のイラク攻撃に対し、けん制する意図があったものと見られる。