短時間でも米朝対話を―北朝鮮
多国間協議に柔軟姿勢
【北京19日時事】北朝鮮の核問題で、同国側が米国側に対して直接、「米朝協議を少しでも行えば、そのまま多国間協議に入ってもいい」と提示していたことが十九日分かった。中国筋は、中国政府の特使として戴秉国外務次官が訪朝した際も、こうした趣旨のやりとりが行われた可能性が高いと指摘。北朝鮮側は、日本や韓国を含めた五カ国協議について、体制保証や米朝対話などの条件付きで「形式にはこだわらない」としており、実質的に「米朝協議」と位置付ける米朝中三国協議には柔軟姿勢を示している。
同筋によれば、米国のプリチャード朝鮮半島和平担当特使と北朝鮮国連代表部の韓成烈次席大使が六月に入り、ニューヨークで水面下の接触を続ける中で、北朝鮮側はこれまでの「米朝協議後の多国間協議」から「米朝協議を少しだけでも行えば、そのまま多国間協議に入れる」と対応を軟化させた。「米朝協議は晩さん会の場でもいい」との考えも示したという。
この「多国間協議」が米朝中の三国か、五カ国なのかは明らかではない。北朝鮮は五カ国協議開催には慎重で、「米国が誠意を見せれば」という表現で体制保証などを受け入れ条件としている。
しかし、米国が文書の形で体制保証を認めることはあり得ず、「三国協議をまず開き、同日中に日韓を加えた協議を開く」などの同時並行案も検討されているもようだ。
ただ、北朝鮮は、三国協議をそのまま五カ国協議に移行させるには、「短時間の米朝協議」を求める可能性が高い。訪米した戴次官は十八日、パウエル国務長官らとの会談で三国協議再開を提案したとされるが、米国側は五カ国協議の開催がどう担保されるかなどを強く求めたとみられる。