体制保証なら5カ国協議応諾
北朝鮮、中国に提示 「態度軟化の表れ」の指摘も
【北京15日時事】北朝鮮の核開発問題をめぐり、同国が中国側に対し、「米国が誠意を見せれば」といった言い回しで体制維持の保証を条件に、米朝中三国に日韓両国を加えた五カ国協議に応じることを提示していたことが分かった。中国筋が十五日明らかにした。北朝鮮が、中国政府特使として北朝鮮を訪問した戴秉国外務次官との一連の会談にどう応じたか明らかにされていないが、このことを同様に示唆した可能性も高いとされる。
北朝鮮は五カ国協議の参加に前向きになってきており、同協議が七月末から八月上旬に開催される可能性が浮上している。今回の中朝協議では、五カ国協議の中で体制保証問題を包括的に解決させるなどの妥協案も検討されたとみられるが、米国がこれにどう出るかが焦点となりそうだ。
中国外務省の孔泉報道局長は十五日の定例会見で、戴次官の訪朝について「有意義なものだった」とした上で、「中朝双方とも真剣に準備してきており、一定の共通認識を有している」と語った。
体制保証問題をめぐっては、七日の中韓首脳会談で胡錦濤国家主席が「北朝鮮の安全保障上の懸念にも配慮すべきだ」と強調。この背景には、事前に北朝鮮側から体制保証に関する提示があったとされ、外交筋は「北朝鮮が体制保証を中心に求めるようになったのは態度が軟化してきた表れだ」と指摘する。
別の外交筋は「(体制保証などの問題は)五カ国協議でないと、米国は北朝鮮に意味のあることを言わないと中国も理解している」と語った。
北朝鮮メディアは金正日労働党総書記と戴次官の会談を「温かく親善的な雰囲気」と伝えたほか、同次官と姜錫柱第一外務次官が会談で「朝中親善関係をさらに発展させる」と強調したと報じた。前向きな報道の背景には、金総書記が何らかの決断を下した可能性もあると指摘される。