北朝鮮、起爆実験を70回実施
核燃料再処理も―国会答弁で韓国高官
【ソウル9日時事】韓国の情報機関である国家情報院の高泳グ院長は九日、国会情報委員会で、北朝鮮が寧辺の北西に位置する亀城の施設で、核爆弾の開発過程の一つとなる高性能爆薬を使った起爆実験を七十回以上実施したことを把握したとし、情報収集と分析を進めていると答弁した。同委員会の出席議員が明らかにした。事実であれば、北朝鮮核問題の平和的解決への障害となりかねない動きとなる。
起爆実験は、プルトニウムを使った実験の前段階と位置付けられる。核問題で緊張が高まっている中での今回の答弁は、北朝鮮が核兵器の開発を急いでいることを示唆したものと解釈できる。高院長は、実験が行われた期間については明言しなかったもようだ。
同院長はまた、北朝鮮が最近、八千本の使用済み核燃料棒のうち「少量」を寧辺の施設で再処理したとも語った。
九日からのソウルでの第十一回南北閣僚級会談に出席するため韓国入りした北朝鮮側代表団は、到着後に発表した声明で、米国を非難した上で「朝鮮半島は戦争か平和かの緊張状態にある」と指摘。高院長の答弁とともに、日米両国などの当局者の関心を集めると予想される。
米韓政府当局者の一部からは、北朝鮮が既に起爆実験に踏み切ったとの見方が出ていた。韓国紙・朝鮮日報は昨年末、北朝鮮が七十数回にわたって起爆実験を行ったと米国防当局者が韓国側に説明したと報道している。