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黄長Y氏、金正日書記から「核兵器製造」聞いた

91、92年に地下核実験の準備完了

韓国国会の討論会に出席して表明

 【ソウル4日武田滋樹】一九九七年二月に韓国に亡命した黄長Y・元朝鮮労働党書記(脱北同志会名誉会長)は四日午前、ソウルの国会議員会館で開かれた「脱北者(北朝鮮脱出住民)および北朝鮮の人権問題討論会」に出席し、金正日総書記や核兵器製造に責任を持つ全炳浩・労働党書記(軍需担当)から「核兵器を造った」という話を聞いたと証言した。

 黄氏はまた、「(北朝鮮が)九六年夏、パキスタンとウラン235で(核兵器を)造る契約を行った」と語り、北朝鮮が九四年米朝枠組み合意の後にウラン濃縮による核兵器開発に本格着手したことを裏付ける一方、「九一年か九二年に地下核実験の準備がすべて整ったと軍需工業部から金正日に報告した」とも表明した。

 黄氏が公開の討論会に出席して講演したのは亡命後初めて。北朝鮮の核兵器保有についてはこれまで何度か言及してきたが、今回はより踏み込んだ内容まで言及。核兵器を直接見たことはなく、どれだけ製造されたかも知らないとする一方で、「徹底した利己主義者である金正日が、(核兵器を)使うやいなや自分が亡びる(ことを知っている)のに、どうして使うだろうか」と反問しながら、北朝鮮の核兵器使用には否定的な見解を示した。

 黄氏は、金正日体制は「首領独裁体制」であり、必ず崩壊させるべき対象だが、武力だけをもっては難しく、「北朝鮮統治集団の人権じゅうりん蛮行を暴露し、“悪の枢軸”としての正体を明らかにすることが何よりも重要だ」と指摘した。

 また、「北朝鮮を制限された改革・開放に導くべきだ」としながら、対中協調強化と中朝分離の必要性を力説。「中国がもし北朝鮮の体制に反対し、これを改革・開放に導こうと決心すれば、(北朝鮮の現体制は)三年ももたない」と断言した。

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