韓国で初のSARS推定患者
中国語学研修から帰国した男性
【ソウル29日武田滋樹】韓国で二十九日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の推定患者が初めて確認された。韓国の国立保健院は同日、二十八日午前、中国・北京発の中国国際航空機で仁川国際空港に到着した四十歳代の韓国人男性が、世界保健機関(WHO)が定める新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)推定患者と判定されたと発表した。
患者は語学研修のため北京で約二カ月間滞在しており、帰国時に高熱と咳、肺炎症状が確認されたという。現在、病院に隔離されているが、肺炎症状が細菌性である(SARS患者でない)可能性も残されているという。
患者と同じ飛行機で韓国入りしたのは外国人十一人を含む八十二人(トランジット客を除く)と乗務員十二人。患者の周辺座席にいた乗客七人のうち韓国人四人は十日間の自宅隔離措置となり、残る外国人三人は所在を把握中。また、他の乗客なども該当保健所が電話で追跡調査中だという。
韓国はこれまでSARS擬似患者が十五人確認されていたが、推定患者の発生は初めて。ただ、今月二十三日ごろから中国への留学生が連日大量に帰国しており、SARS患者の発生を危ぶむ声が高まっていた。