鄭夢準代表が盧武鉉候補支持を撤回
韓国大統領選、公式選挙運動最終日に


(写真上)18日午前、党本部で記者会見する李会昌ハンナラ党大統領候補。(下)18日、ソウル中心街の明洞で支持を訴える盧武鉉大統領候補=岩崎哲撮影
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【ソウル18日武田滋樹】韓国の第十六代大統領選挙は十九日の投票を目前にした十八日深夜、国民統合21の鄭夢準代表(51)が新千年民主党(民主党)の盧武鉉候補(56)に対する支持を撤回すると宣言する大どんでん返しが起こり、ハンナラ党の李会昌候補(67)に極めて有利な状況が生み出された。
統合21の金杏報道官は十八日深夜、党本部で記者会見を開き、「盧候補が今日、鄭代表が参加したソウル明洞での合同遊説で『米国と北朝鮮が戦えばわれわれが止める』という表現を使った」とし、「この表現は非常に不適切で、両党間で合意された政策協調の精神に反する発言だと判断する」としながら、鄭代表は盧候補の支持を撤回すると宣言した。
金報道官はさらに、「米国はわれわれを支援する友邦であり、米国が北朝鮮と戦う理由はひとつもない」としながら、民主党が候補一本化原則の精神である「政策協調と相互尊重」を守れないという事実を確認したとして、裏切りと変節を行ったのは民主党側であることを強調した。
鄭代表は同日夕、明洞での遊説で盧候補に先立ち、熱烈な応援演説をしており、突然の支持撤回宣言は民主党だけでなく、韓国全体に大きな衝撃を与えている。
特に盧候補陣営は、鄭候補との一本化を「新しい政治」の出発点と位置付けていたため、鄭夢準の支持撤回宣言は致命的な打撃となりかねないと懸念している。盧候補は同日深夜、党本部で緊急対策会議を開き、自ら鄭代表に対し支持撤回の白紙化を要請するなど、総力を挙げて事態の収拾に乗り出すことを決定した。
ハンナラ党の李候補は、「盧・鄭の候補一本化は元来あり得ないことであり、壊れるものが壊れた」とみており、投票結果に与える影響に神経を尖らせている。
鄭候補の支持撤回は、裏切りと変節の「古い政治」を彷彿させるため、盧候補の支持層である二十〜三十代が投票を忌避したり、8%程度と見られる浮動票の行方にも大きな影響を与えるそうだ。
投票は十九日午前六時から午後六時まで全国一万三千四百七十一の投票所で行われる。投票率は十四代(81・9%)と十五代(80・7%)をやや下回る80%前後になると見られている。