スウェーデンのリンド外相が死亡
ユーロの国民投票は予定通り
【ベルリン11日豊田剛】十日夕にストックホルムのデパートで男に刺され、重傷を負ったスウェーデンのアンナ・リンド外相(46)が十一日早朝(現地時間)、搬送先の病院で死亡した。
ぺーション首相が記者会見で発表した。同首相は「ものすごい悲劇だ」と目頭を押さえながら述べ、「リンド外相は社民党の中でも最も有能な政治家で信頼できる閣僚だった」とコメントした。
リンド外相は次期首相候補とのうわさが出るほど、国民の幅広い支持を得ていた。
ユーロ導入を首相と共に積極的に支持した。十四日に予定されているユーロ導入の是非を問う国民投票についてぺーション首相は、「予定通り行う」と明言した。ただ、投票までは、賛否反対問わずユーロのキャンペーンは行わないことを決めた。
これで「オープンで治安が良い」という北欧神話が敗れた。一九八六年には、パルメ首相が自宅付近の路上で殺された。北欧では政治家はプライベートの時間には警護をつけないのが普通だ。ぺーション首相は「オープンな社会への挑戦。自由なスウェーデン社会の終わりにしたくない」と述べつつも、政府関連施設の警備を強化する方針を明らかにした。
ドイツ議会は同日、夏休み後初の議会に先立って議員全員が黙祷を捧げた。ストロー英外相は「欧州で最もバランスの取れた政治家だった」と述べるなど、欧州全体がリンド外相の死を悼んだ。
リンド外相は九八年、ぺーション内閣の外相に就任した。二児の母親。