仏超音速機コンコルドがオークションへ
【パリ11日安倍雅信】今年、運行を完全停止したフランスの超音速旅客機コンコルドが十一月にオークションに掛けられることになった。エールフランスが運行するコンコルドは、今年五月に最終運行を終え、その後の同機の扱いが、ファンの間で注目されていた。二十七年間にわたるフライトを終えた同機は、パーツごとにオークションに掛けられる。
コンコルドを所有するエールフランスは、子どもへのチャリティー事業の資金集めのため、フランスのオークション会社クリスティーズに、オークションを依頼した。特に同機を特徴づけていた、鋭く尖った機首部分は、一万ドルから二万ドルの値が付くのではと予想されている。また、超音速を実現したジェットエンジンなども注目される。
航空機内で使用されたいすなどがオークションに掛けられるのは一般的だが、今回は、音速を表示したメーターや、有名デザイナーに依頼して作らせた機内食用食器類なども登場する予定という。決して大きな利益をあげることはなかったというコンコルドだが、世界でただ一つの超音速旅客機だった歴史的価値に、運行停止を惜しむ声は大きい。
同機は二〇〇〇年に、技術的問題からパリ・ドゴール空港近くに墜落し、乗員乗客百十三人が死亡する事故があった。
コンコルドを運行している英国航空は、今年末までの運行を予定している。