SARSが最大のテーマに―WHO総会
【ジュネーブ18日時事】世界保健機関(WHO)の第五十六回年次総会が十九―二十八日の日程で開催される。新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)など新たな感染症の拡大防止に向けた国際協力体制の構築が最大のテーマとなる。これに関連して、台湾のオブザーバー参加問題も議論を呼びそうだ。このほか、たばこ消費削減を目指す「たばこ規制枠組み条約」も採択の予定。
WHOは、SARSについて、医療施設が整っていない中国農村部、アフリカなどへの拡大を強く懸念している。総会には中国の呉儀副首相兼衛生相ら感染者が増大している国・地域の閣僚レベルが参加、SARS対策の現状などを報告する。
一方、台湾でのSARS感染拡大にもかかわらず、WHOの専門家が直ちに現地入りできないなど、台湾の未加盟による弊害が顕著になっている。オブザーバー参加問題では、日本などが支持しているものの、中国の反対で認められそうにない状況だ。ただ、台湾が何らかの形で発言の機会を求めた場合、難しい対応を迫られる可能性もある。
たばこ規制枠組み条約に関しては、米国が広告規制などが緩和されない限り署名しない意向。このため、今総会で採択され発効しても、実質的な効力のない条約になりそうだ。