仏首相が米イラク攻撃の3つの誤りを指摘
【パリ4日安倍雅信】フランスのジャンピエール・ラファラン首相は三日、仏国営テレビ・フランス3に出演し、米国のイラク攻撃は「モラル、政治、戦略の三つの面で誤りがあった」と指摘した。その一方で「フランスは独裁者の側に立ってはいない」と述べ、イラクのサダム・フセイン大統領を擁護する立場でもないことを表明した。
ラファラン首相は「まず、イラクを武装解除させるための他の方法があったはずだ」と述べ、武力行使を選択したことはモラル上誤りだったと述べた。また、「中東への武力行使はイスラエル・パレスチナ対立を激化させ、中東全体を不安定化させる」意味で、重大な政治的誤りと指摘した。
さらに、戦略的誤りとしては、米国のユニラテラリズム(一国主義)を挙げ、同首相は世界の多極化こそが、世界にバランスをもたらすとして、米国の行動は誤りと非難した。一方、仏メディアの中にはフランスが国連安保理常任理事国として、米英の決議案に拒否権をちらつかせたことが、戦争開始を決定的にしたとの批判も出てきている。