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フランスで反米反英、親イラク行動激化に懸念

 【パリ3日安倍雅信】対イラク武力行使に反対しているフランスの国内で、アラブ系移民や極右の若者を中心に反米、反英、反イスラエル行動がエスカレート、仏政府も懸念を表明している。三月末、英仏海峡に近いノルマンジー地方の英国兵墓地で、記念碑に「サダム・フセインは勝利し、おまえたちの血を流す」などと書かれた落書きが発見された。

 第一次大戦時の病院後に作られた同墓地には、フランス解放のために戦った約一万一千人の英国兵の遺骨が埋葬されている。その墓地の記念碑の十字架に、赤いペンキで「英国野郎 ゴー・ホーム、サダム・フセインは勝利し、お前たちの血を流すだろう」と落書きされていた。

 また、記念碑の裏にはナチスのかぎ十字と、「ヤンキーに死を!」という言葉が書かれていた。仏大統領府は、この事実が発覚した先月二十七日、「わが国の解放のために犠牲になった英国兵の墓地を汚す行為に強いショックを受けている」と遺憾の意を示した。また、ロンドンを二日に訪れたドバブレ仏国民議会副議長は「野蛮で非道で卑劣な行為」と非難した。

 ドバブレ副議長は「このような行為はフランス人の心から出たものではない」「必ず、犯罪者を突き止め、裁く」と述べ、英国に理解を求めた。一方、フランスでは反米、反英行動とともに、反イスラエル、反ユダヤ運動も高まりを見せ、アラブ系移民がユダヤ人を襲う事件も起こっており、反戦を全面に掲げるフランス国内の複雑な事情が、明るみに出ている。

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