猛毒リシンとテロと関連捜査を進む
【パリ21日安倍雅信】今月十七日にパリの国鉄リヨン駅の手荷物ロッカーで発見された猛毒リシンについて、サルコジ仏内相は「確証は得られていないが、昨年十二月に検挙した九人のイスラム過激派メンバー(通称チェチェン・ネットワーク)と関連が濃厚」との見方を示した。
小瓶二本の猛毒リシンは、パリ東部の国鉄リヨン駅の手荷物ロッカーで、通報によって放置された荷物の中から発見され、分析した結果、微量のリシンを検出した。リシンは化学兵器にも使える猛毒物質で、直ちにテロとの関連捜査が開始された。今年一月五日にはロンドンでの強制捜査で検挙された四人のアパートから、リシンの痕跡が発見されている。
サルコジ内相は、国際テロ組織アルカイダ網から押収された文書の中には、リシンの製造を説明した内容が見つかっていることを指摘している。イラクへの攻撃が開始されて以来、テロを警戒するフランスでは、手荷物ロッカーに三日以上、放置されている荷物は、全て中身を調べるように指示されていた。
フランスでは昨年十二月にイスラム過激派に対する強制捜査を行い、九人を逮捕、アルカイダとの関連などの捜査が進められている。彼らはチェチェン紛争に参加、昨年、モスクワの劇場で起きた爆弾テロ未遂の報復として、在仏ロシア権益施設を標的としたテロを計画していたことが明らかになっている。