対イラク戦の態勢整う―英
首相、捨て身で承認勝ち取る
【ロンドン19日時事】英議会が十八日、対イラク武力行使を承認したことで、英国の戦争突入態勢が整った。新たな国連安保理決議なしに攻撃に踏み切ることには与党労働党を中心に強い抵抗があったが、ブレア首相は開戦に向けたハードルをクリアした格好だ。英国にとっては一九八二年のフォークランド紛争以来、最大ともいわれる軍事行動が秒読みの段階に入った。
ブレア首相は十八日の下院で「正しいことのためにわれわれが立ち上がることを示す時だ」と訴え、対イラク攻撃の承認を求めた。労働党内からの大規模な反乱を何としても食い止めたかった首相は、自らの主張が退けられた場合は辞任もあり得ることを示唆、捨て身の覚悟で採決に臨んだ。
結局、「武力行使は不当」との態度を示した労働党議員は百四十人前後と、二月時点の百二十二人をやや上回るにとどまった。
対イラク戦に関する手続きを完了した現在、ペルシャ湾岸地域に展開する英軍将兵四万五千人はブレア首相の命令を待つばかり。兵力の規模では米軍に及ばないものの、イラク南部の主要都市バスラ攻略作戦では「英海兵隊特別奇襲部隊の指揮下に米軍将兵が入るという異例の措置が計画されている」(英紙)といわれる。