イラクに査察への全面協力を迫るフランス
【パリ23日安倍雅信】イラクの大量破壊兵器廃棄問題で、米国が武力行使を容認する国連安全保障理事会での新決議案を今週提出すると見られる中、フランスは戦争回避のためにイラクへの圧力を強めている。特に「イラクが保有するスカッド・ミサイル『アルサムード2』を廃棄することが、査察への大きな評価に繋がる」(ドビルパン仏外相)など、イラクの査察協力に圧力を加えている。
先週、二十一日に閉幕した仏・アフリカ首脳会議で、「必要なのは査察継続であり、武力行使ではない」という合意をアフリカ諸国から取り付けたフランスは、激しい外交活動を展開している。「アルサムード2」は射程が安全保障理事会の決議で保有を認められた性能を上回っていると指摘されており、イラクの動向が注目されている。
米国はイラクの保有が確認されている大量破壊兵器や生物科学兵器の廃棄について、報告されていないことを決議違反としている。一方、フランスは「生物化学兵器が今後、査察団によって発見された場合にも、直ちに破棄すること」が戦争回避に繋がるとの認識だ。