EUが緊急首脳会議
対イラク、「欧州の統一政策」探る
【ブリュッセル17日時事】欧州連合(EU)は十七日、緊迫化するイラク問題への対応策を協議する緊急首脳会議をブリュッセルで開催する。イラクの完全武装解除に向けて統一した政策を打ち出すのが狙いで、首脳会議の前には外相会議が開かれた。EUの方針は、米国が国連を舞台にした外交努力を続けるか、単独でイラクを攻撃するかを左右する可能性もある。
首脳会議では、国連安保理の理事国でもある英仏独とスペインの四カ国の動向が焦点となる。EUは、査察継続を主張する独仏陣営と、早期の武力行使に踏み切りたい米国を支持する英、スペイン陣営に分裂、協議がもつれるのは必至の情勢だ。
欧州では、国連査察団が追加報告した十四日以降は、査察継続を求める声が高まり、週末にはベトナム戦争以来の大規模な反戦デモも繰り広げられた。
EUは先月二十七日の外相理事会で、査察の継続支持で一致した。しかし、その後、EU加盟の五カ国を含む欧州八カ国が米国支持を表明。分裂が深刻化している。
首脳会議にはアナン国連事務総長も同席。EUは国連中心に解決を目指すことでは一致しており、事務総長の見解も踏まえて判断するとみられる。