イラク攻撃反対デモに50万人―ロンドン
英史上最大規模
【ロンドン15日時事】英米両国が準備を進めるイラク攻撃に反対するデモ行進が十五日、英国のロンドン中心部で行われた。参加者は約五十万人に上り、同国史上最大規模。市民らは「戦争反対」などを訴えながら市内を練り歩いた。
各地から集まった市民らは、「流血を止めよ。われわれの声を聞け」などと書かれたプラカードを掲げて行進。福祉指導員のアリス・ジェブさん(33)は、「攻撃が行われたら多くの市民が犠牲になるわけで、絶対に回避しなければならない。ブレア首相は国民の声に耳を傾けるべきだ」と話した。
失業中のピート・デ・ボントさん(45)は、「攻撃の背景に石油資源の確保など利己的な動機があるのは明らか。武力でフセイン政権を打倒したとしても、イラクに平和をもたらすとは思えない」と主張した。
行進の後、参加者が集合したハイドパークでは著名人らが次々に演説。米黒人運動指導者のジェシー・ジャクソン師は、「短期攻撃であったとしても、多大な犠牲者を出し、さらなる長期的な苦しみをもたらす。人を救うために人を殺すのか」とイラク攻撃姿勢を見せるブッシュ政権を強く非難した。
この日はローマやパリなど欧州大陸各地でもデモ行進が行われ、市民らが一斉に反戦の声を上げた。