英伊スペインなど欧州8カ国首脳が米国支持声明
対イラクでの米欧間の一体化を強調
【ロンドン30日行天慎二】ブレア英首相、スペインのアスナール首相、イタリアのベルスコーニ首相など欧州八カ国の首脳は三十日、イラク問題に対して欧州と米国が一致団結すべきとの共同声明を発表した。
英タイムズ紙上に発表された同声明はまず、「大西洋をまたぐ関係は世界の安全保障を脅かす現イラク政権の執拗な試みの犠牲になってはならない」と述べ、イラク攻撃をめぐる米国と仏独との亀裂に言及。そのうえで「テロと大量破壊兵器拡散に対する日々の戦いでの成功は、自由を貴重視するすべての国々の揺るぎない決意と堅固な国際的団結を要求する」として、米欧間での一体化が重要だと強調した。また、「われわれは一体化を保って、フセイン政権が武装解除されることを主張しなければならない」「独裁者がこれらの国連決議を計画的に侵害するのを許さない」と述べ、イラクが国連決議に従わなければ武力行使も辞さないとしている米国の強硬姿勢を支持した。
声明に署名したのは上記三首脳のほかに、ポルトガルのバロッソ首相、デンマークのラスムセン首相、ポーランドのミラー首相、チェコのハベル大統領、ハンガリーのメデギシ首相。この日の声明は、三十一日の米英首脳会談に臨むブレア首相を側面から支援する狙いがあるが、イラクへの対応で米国と距離を置いている仏独両国への強い牽制ともみられている。