イラクとアルカイダの関係を否定−仏大統領が
【パリ16日安倍雅信】中東歴訪に出発したフランスのシラク大統領は、訪問予定のレバノン紙のインタビューに答え、「イラクとアルカイダを直接結びつけるような正確な情報はない」として、イラクをテロリスト養成国家と名指しする米国に対し、否定的見解を示した。
シラク大統領はレバノンのベイルートで開催されるフランス語圏会議への参加を主目的にエジプト、シリア、ヨルダンなどを歴訪し、首脳会談に臨む予定だ。イラク情勢に話題が集中するものとみられ、シラク大統領は米国がイラクへの武力行使の最大の理由を、国際テロ組織を擁護し、大量破壊兵器を使って、世界に脅威を与えようとしているという考えに距離を置く姿勢を示したものだ。
また、「重要なことは、国際社会がイラクの武装解除を望んでいることだ」と述べ、たとえアルカイダ関連のテロリストがイラクに逃げ込んだとしても、イラクがアルカイダを支援しているととらえるべきでないとも語った。シラク大統領は国際テロ組織と、イラクを安易にリンクさせることに反対の立場を表明することで、同様な考えを示すロシアや中国とともに、イラク攻撃を急ぐ米国を牽制したい考えだ。
一方、フランスでは、米国権益施設へのうそのテロ予告なども流され、昨年九月十一日の同時テロの時同様、緊張した状況が続いている。また、イエメン沿岸で仏石油タンカーが爆発した原因も、テロとの見方が強く、テロ対策強化が急がれている。