広州新型肺炎感染は3人に―中国衛生省が発表
【北京17日時事】中国衛生省は十七日、先に新型肺炎(SARS)感染の疑いがあると診断された広東省広州市内のレストラン女性従業員(20)と同市内の自営業の男性(35)について感染を確認したと発表した。これで中国本土の感染者は五日に確認された同市内の男性テレビ制作者(32)と合わせて三人になった。
女性は八日に新型肺炎感染の「疑い例」と診断されているが、十七日に退院した。自営業の男性は十二日に「疑い例」と確認され、同市内の病院に入院しているが、十一日間も平熱が続き、安定した容体で推移している。二人の接触者の中に体調の異常を訴える者はなく、二次感染の恐れはない。
衛生省は二人の感染経路を明らかにしていないが、女性の働いていたレストランではハクビシンなど野生動物も扱っていた。世界保健機関(WHO)は十六日、生きたハクビシンを入れるレストラン内のかごから、新型肺炎のコロナウイルスが検出されたと発表。感染源がハクビシンである可能性が強まっている。
同省は広州市内で発生した三例について「感染性が弱く、患者の回復も早い」と指摘したが、二十二日の春節(旧正月)を控え、帰省ラッシュが本格化する中、警戒を緩めないよう呼び掛けた。この三例以外に中国本土で感染の疑い例は発生していない。