深センのSARS疑い例否認―中国広東省当局
【香港12日深川耕治】香港衛生署顧問の曾浩輝医師は十二日、香港の公共放送局「ラジオテレビ香港(RTHK)」の番組取材に対し、一部メディアが中国広東省深セン市内で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の疑いのある患者が入院していると報じたことについて、中国広東省衛生当局が「そのような事実はない」と否定していることを明らかにした。
曾医師は「香港衛生署としては広東省衛生当局に対して、さらに多くの情報提供を得ようと努力するし、これまでも情報交換を続けてきている」と話している。
深センでSARS感染の疑いがある患者と報じられたのは深セン国際空港近く市場一階で衣料品を販売する男性店主(38)。香港紙「明報」(十二日付)によると、十日夜、地元公安警察官や白衣姿の衛生署員らが突然、同市場に現れ、現場を封鎖。十一日午前には市場出入り口で公安警察官らが出入りを厳しくチェックしながら市場内を徹底消毒し、同日夕には市場封鎖を解除した。
SARS感染の疑いがあると見られる男性は発熱して地元病院に入院後も熱が下がらず、西郷村人民病院に隔離観察治療を受けている。
また、香港紙「太陽報」(十二日付)によると、深セン市宝安区西郷村にある商店街で複数の従業員が体の不調を訴え、そのうち女性従業員二人が発熱後も熱が下がらず、呼吸器系の炎症を起こしている。地元衛生当局は体の不調を訴えた従業員全員を隔離観察するとともに商店街を完全閉鎖して徹底消毒。深セン市衛生当局はSARS疑い例の情報は受けていないとして事実関係を否定しているという。
セン=土ヘンに川。