ハクビシン処分を一時停止−北京
SARS感染源ネズミ説も
【香港7日深川耕治】北京市の野生動物保護管理局は七日、市内で唯一のハクビシン養殖場の閉鎖について「ハクビシンを生きたまま大量処分することはしばらくの間、行うことはできない」と表明した。
北京市では昨年の新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)流行以降、ハクビシンなど野生動物の捕獲を厳しく取り締まり、捕獲厳禁リストとして野生動物一千八百種を指定している。三十六社の業者のみが「北京市野生動物経営利用許可証」を取得して合法的に養殖しているが、野生動物を食材とする「野味」料理専門店への提供は許可されていない。
新華社通信は六日、SARSに感染して隔離入院している広東省広州市の男性患者(32)に対して単独インタビューを行い、男性患者が昨年十一月初旬、自宅浴室に入り込んだネズミ数匹をはしでつまんで屋外に逃がしたことを述べており、新たにネズミ感染源説も浮上している。
八日に退院予定の同男性はフリーのテレビカメラマンで過去、多くの環境保護記録映像を撮影した経験を持ち、環境保護主義者であることを自任。ハクビシンの大量処分について「食したこともないし、あってはならないことだ」と反対する立場を示した。
ハクビシンの養殖売買が行われている海南省では、六日、ハクビシンの売買禁止を通達し、食材として使うことも禁止した。広東省内のように省トップの張徳江広東省党委員会書記の号令で省内のハクビシン約一万匹を大量処分するような急進的動きはせず、海南省内外での売買、流通を禁止し、処分はしない方針だ。