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「広州の男性はSARS」中国衛生省認める

患者は平熱、病状安定

 【香港5日深川耕治】中国衛生省は五日、広東省広州市のフリーテレビカメラマンの男性(32)が新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の疑いで隔離入院されていることについて、最終的な測定診断では陽性であるとしてSARS感染を正式に認めた。

 衛生省の公式ウェブサイト上の発表では、広東省疾病予防コントロールセンターと中国疾病予防コントロールセンターが反復して検査測定し、世界保健機関(WHO)が委託した海外二カ所の化学実験結果と照らし合わせた結果、同男性がSARS患者であることが確定したとしている。

 同ウェブサイトでは同患者は現在、平熱で病状が安定していることを強調しているが、SARS再来が確定した衝撃は中国だけでなく、香港、台湾など中国大陸との交流が多い地域にとっては非常に大きい。

 今年に入り、SARS感染が確定したのは初めて。昨年七月、WHOが「SARS制圧」宣言を発表して以来、同九月にシンガポールで大学研究員の男性が感染、先月、台湾の国防医学院研究員の男性が実験ミスで感染しているが、一般人の感染例はなく、SARS制圧後、世界で初めてのSARS患者となった。

 同患者は先月十六日夜、頭痛や発熱の症状を訴え、同二十日、広州市内の中山大学附属第一医院で受診。右下部の肺炎と診断されて隔離治療を受け、同二十四日、SARS治療に対応可能な広州市第八人民医院に転院して隔離治療を受け続けている。同患者と密接に接触した四十二人と一般接触者三十九人は隔離検査を受けているが、発熱などの異常はなく、このうち二十五人は隔離観察期間を過ぎた。

 同患者のサンプルを測定した広州市疾病予防コントロールセンターと香港大学医学部の専門家は「同ウイルスはハクビシンのコロナウイルスに酷似しており、ハクビシンが感染源である可能性が高い。昨年まん延したコロナウイルスとは遺伝子構造が完全には一致しておらず、動物から人間に感染するコロナウイルスの新種の変種で感染力は弱く、病人は潜在的に感染していても自覚症状がない可能性が高い」と指摘している。

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