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SARS疑似感染者のサンプル、香港で診断―中国

広東省の判定結果はほぼ陽性

 【香港2日深川耕治】中国広東省広州市の男性が新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の疑いがあると診断されたことを受け、世界保健機関(WHO)の北京駐在代表は二日、疑似感染者の化学実験用サンプルを香港の二つの実験施設に送付したことを明らかにした。すでに広東省での化学実験ではSARSコロナウイルスと九八−九九%前後酷似するウイルスだったとの判定結果が出ているが、正確な判定結果は香港など海外の専門実験施設に委託した形だ。

 WHO北京駐在代表は、香港の二施設に化学実験用サンプルを送ったことを認めた上で、「速やかに判定結果が出ることを望む」と話しているが、香港以外の海外の化学実験施設へサンプルを送付しているかは明らかにしていない。

 WHOの同発表を受け、香港大学微生物学系の袁国勇教授は二日、広州から同サンプルが一日に香港政府衛生当局あてと香港大学あての二カ所に送付されてきたことを認め、香港大学ではすでに化学実験結果が終了し、同日中に香港衛生当局へ結果を報告することを明らかにしている。

 広東省疾病予防コントロールセンターの微生物検験所はこのほど、SARS疑似感染者の化学実験用サンプルを測定した結果、SARSコロナウイルスと完全に一致しなかったものの、九八−九九%が酷似しているとの結論を出しているが、SARSコロナウイルスと断定できないまま、海外の専門施設に“下駄を預けた”。疑似感染例の最終的な感染有無を海外に委託するのは異例で、中国当局が国内の動揺を最小限に食い止めるため、SARS再発の発表を自ら行いたくないとの政治的思惑もありそうだ。

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