SARS感染有無の判定、なお時間―中国
【香港1日深川耕治】中国広東省広州市の男性(32)が新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)に感染した疑いがあると診断されたことを受け、一日、広東省疾病予防コントロールセンターの許鋭恒副主任は、同男性の血液サンプルを海外の化学実験室に持ち出して検査すると外部汚染で陽性の結果が出る可能性があるとの世界保健機関(WHO)側の見解に対し、具体的なコメントを避けた。
一日、広州に派遣されたWHOの専門家チームは中国各地の専門家らと伝染病観察や感染ルート追及について会議を開き、WHOとの協力強化が不可欠との結論を得た。広州のSARS疑似感染者サンプルを海外に持ち出して化学実験を行った場合、サンプルが汚染されて陽性反応が出る可能性があるとのWHO側の声明について同会議に参加した許副主任は会議後、「WHOのウェブサイト情報を参考にするしかない」とだけ答え、具体的な意見表明を避けた。
中国衛生当局は先月三十日、疑似感染者の化学実験用サンプルの一つを海外の実験室に持ち出し、専門の化学実験を行って感染有無結果を待つ判断を下しているが、海外の化学実験結果が正確な判断となるかは微妙な状況となっており、感染有無の判定には、なお時間がかかる模様だ。