SARS疑い例は陽性か−中国広州
広東省専門家筋が明かす
中国衛生省は発表待機段階
【香港30日深川耕治】三十日のAFP電が伝える中国の広東省疾病予防コントロールセンター職員の話によると、広東省広州市の男性(32)が新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の「疑い例」と診断された後、感染有無の検査確認を繰り返し行った結果、陽性であることが確定した。三十日午前の段階では中国衛生当局からの感染有無発表は行われておらず、正式発表を待機している段階だ。
同センター職員によると、同センターの専門家らが何度も感染有無の判定検査を繰り返し、最終結果は陽性だった。二十九日に中国入りした世界保健機関(WHO)の専門家グループら三人が三十日、広州市内で関係部門と初会合を行い、同午前の段階では疑い例の感染有無は未確認段階。WHOと広東省の合同専門家チームは同午後、疑い例の男性患者が入院する広州第八人民医院を視察して男性と面会した。
AFP電について広東省衛生庁の王智瓊副庁長は三十日、「広東省政府には診断結果を公布する権限がなく、公布は衛生省が行う。陽性と明かしたのは広東省政府職員で本人の個人的意見に過ぎないし、感染経路も未解明のままだ」と懐疑的な立場だ。中国衛生省は三十日午後の最新発表でも疑い例を正式な感染者数にはカウントしておらず、検査結果が陽性との発表は行われていない。
同男性は過去五日間の体温が平温で、容態は安定している。疑い例公表後、男性と接触のあった八十一人が隔離され、そのうち密接な接触のあった人は四十二人、一般の接触は三十九人。そのうち九人が観察措置期限を終えた。