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広州の男性、SARS感染の疑い―中国衛生省発表

容態は安定、香港衛生当局にも通知

病院内でのマスク着用義務づけ―香港

 【香港27日深川耕治】中国衛生省は二十七日、広東省広州市在住のフリーテレビカメラマンの男性(32)が新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染疑い例に診断されたことを発表した。男性は広州市第八人民医院で隔離治療を受けており、当初訴えていた頭痛や発熱などの症状は収まり容態は安定しているが、感染の有無については正確な病体検査結果を待つ状況だ。

 男性は十六日夜、頭痛や発熱の症状を訴え、二十日、広州市内の中山大学附属第一医院で受診。右下部の肺炎と診断されて隔離治療を受け、二十四日、SARS治療に対応可能な広州市第八人民医院に転院していた。男性は過去二週間、SARS感染者や野生動物との接触歴はなく、ここ三日間連続で体温は正常。感染源や感染ルートの特定は不明なままで、男性に接触した関係者はすでに隔離されており、発熱などの異常は見られていない。男性は入院前は広州市内の番禺(ばんぐう)電視台の番組制作に関わっていた。

 世界保健機関(WHO)が今年七月、「SARS制圧」宣言を発表して以来、九月にシンガポールで大学研究員の男性が感染、今月十七日に台湾の国防医学院研究員の男性が実験ミスで感染しているが、一般人の疑い例はなく、世界で初めてのケースとなった。

 二十六日夜、中国衛生省は広東省衛生局との合同調査の結果、男性がSARS疑い例と判断。同日、WHOに報告し、広東省衛生局は香港衛生当局にSARS疑い例が発生したことを通達した。二十七日付の北京紙「新京報」ではいち早く事実関係を報道している。

 広東省と接する香港では、衛生当局が二十六日夜の時点で広東省衛生庁から口頭でSARS疑い例の通知があったことを認め、疑い例となった男性が近日中に香港に滞在したり、外遊したことがないと発表。香港医療管理局では一般市民が病院内に入る際は必ず外科手術用のマスクを着用するよう呼びかけている。香港政府は広東省衛生庁との緊密な連絡を行うほか、空港などでは香港への入境者を厳密に体温測定して健康チェック体制を強化、職員も増員して警戒を強めている。

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