SARSワクチンの動物実験成功 中国広東省
7種の動物でテスト、抗体抽出
【香港23日深川耕治】中国広東省の医療科学研究チームはこのほど、新型肺炎(SARS)ワクチン製造のための七種類の動物実験を行い、抗体抽出に成功し、最初のSARSワクチン製造が本格化している。
同省内のインターネットウェブサイト「金羊網」によると、広東省はSARSの発生以来、同省疾病コントロールセンターが約百種類のSARSウイルス分離を行い、そのうち二種類を選出してワクチン製造の品種「病毒株」と「淘大花園(アモイ・ガーデン)株」と名付けた。
「病毒株」は重症のSARS患者として二月五日に発病、中山第二病院に入院していた患者から抽出したもので、「淘大花園株」は香港のアモイ・ガーデンでSARSに感染し、四月二十三日に死亡した広東省出身患者から抽出された。
ワクチン製造研究チームによると、この二種類のSARSウイルスはいずれもウイルスの伝染性が強く大規模な培養が可能という。同研究員らは三カ月間でネズミやニュージーランドウサギ、イノシシ、馬など七種類の動物に二百四十九のワクチン注射実験を行い、一週間から十日前後で抗体がつくられたことから初期段階のワクチン製造実験は成功したとしている。