北京の渡航延期勧告を解除−WHO
感染地域指定も解除
【香港支局24日】世界保健機関(WHO)は二十四日午後、新型肺炎(SARS)の感染が沈静化したとして、北京に出していた渡航延期勧告と感染地域指定を解除した。WHOは二十三日、香港への感染地域指定を解除したばかりで、残る感染地域は台湾とカナダ・トロントの二地域だけとなった。
中国では昨年十一月十六日に広東省仏山市内で最初の感染例が見つかって以来、これまでに死者三百四十七人、感染者五千三百二十六人を出している。
二十四日午後、北京で記者会見したWHOの尾身茂・西太平洋地域事務局長は「北京の感染例の総数を含め、SARSの感染状況をチェックした結果、北京では現時点で人と人の間のSARS感染ルートは切断されており、北京観光の危険度はきわめて低いものとなった」とするとともに、「北京で最後にSARS感染者が隔離されたのは五月二十九日で、すでに二十日以上経過しており、WHOの基準を満たしている」と、解除の判断理由を明らかにした。
尾身事務局長はまた、「北京の衛生当局者や北京市民に対して、「解除に満足したり、気を緩めたりすることなく、少なくとも一年間はSARSの監視措置を継続する必要がある」と強調している。