広東省の団体旅行客、香港入り
解禁一番乗り、消費額はイマイチ
香港政府、検温とマスク装着を啓蒙
【香港1日深川耕治】中国広東省の一般住民による香港、マカオへの観光ツアーが一日から解禁され、迎える側の香港、マカオでは新型肺炎(SARS)の外部からの感染拡大阻止に神経をとがらせつつも、冷え切っていた観光業の復興に向けて期待を膨らませている。
解禁初日となる一日、旅行ツアー三十二団体が陸・海路から香港入り。うち十三団体約百人は各種優待サービスを付加した広州からの直通列車を利用した。香港側税関では検温用の赤外線装置を新たなに七十台追加設置し、SARS感染の水際防止を徹底化している。
午前、深セン駅から直通電車で香港の九龍駅(ホンハム駅)に降り立った広東省からのツアー客三十人は検温を終え、マスクを装着した状態で黙々と香港観光に向かった。迎える香港の旅行発展局も大規模な歓迎式典などはひかえ、旅行客一人ひとりにSARS予防マニュアルの小冊子を配り、香港滞在時のSARSに関する対応を啓もう。すべてが地味な出足だった。
広東省内の旅行会社各社では総計一万三千人が香港、マカオへのツアー参加の申し込みを済ませており、受け入れる香港、マカオ側では団体ツアー用バスの徹底消毒や旅行スポットや宿泊場所での衛生管理の準備があわただしかった。
初日の団体旅行客は大半が自分で自由に観光計画を立てて楽しむフリー観光客で、通常の団体旅行のような特定の買い物ツアーとは違い、消費額は比較的小さく、香港の売り上げの出足はいま一歩。香港の観光業界としては解禁後、徐々に増えていくツアー客数の前年並みの回復に期待を寄せている。
一方、マカオでは一日午前、広東省からの旅行ツアー十団体が陸路、入境。一日でのべ二百団体の広東省住民によるツアー客がマカオ観光を楽しんだ。大部分のツアー客が日帰りか一泊二日の短期ツアー。マカオの旅行会社によると、解禁初日の広東省からのツアーは一団体が十人から二十人程度で、SARS問題が発生する前の約三分の一の人数で、七月には前年同月と同じレベルの観光客数を見込んでいる。
セン=土ヘンに川