路上のたん吐き、罰金2.5倍に−香港
SARS教訓に衛生マナー強化
【香港28日深川耕治】香港政府の曾蔭権(ドナルド・ツァン)政務官は二十八日、路上でたんを吐いたり、ゴミの不法投棄行為に対して罰金を現行の六百香港j(約九千円)から千五百香港j(二万二千五百円)に引き上げる衛生美化強化措置を立法会(議会)で発表した。罰金刑の引き上げは即日施行され、三カ月後に第二段階の強化策を打ち出す予定。
香港では路上にたんを吐く行為が罰金刑であることを知りながら平気でたんを吐く姿が見受けられるが、警官が現場を押さえない限り、罰金刑を科せられるケースはほとんどなく、有名無実化していた。風邪気味でも公衆の面前で大きな咳(せき)やくしゃみをする行為が衛生上のマナー違反との意識もきわめて低く、ゴミの不法投棄も罪悪感なく行うケースが後を絶たない。
今回、罰金刑を重くした理由は新型肺炎(SARS)の感染拡大の原因としてスーパースプレッダーと呼ばれる一人の感染者が数多くの人々にSARSウイルスをばらまいて感染させるケースだったことを教訓に香港人の衛生マナー意識を強化させる狙いがある。
曾蔭権政務官はまた、香港でトリインフルエンザが再発しないように中国広東省などから輸入していた生きた家きん類について輸入の全面禁止措置を行う検討に入っていることを明らかにした。