死者1人増、感染者2人増−香港のSARS
死者270人、感染者1730人に
【香港支局28日】香港政府は二十八日、新型肺炎(SARS)の死者が前日比一人増の計二百七十人、感染者が二人増の計一千七百三十人に達したと発表した。新たな感染者二人のうち一人がプリンス・オブ・ウェールズ病院の入院患者で同室の入院患者も感染していた。もう一人の感染者は七十二歳の女性で、家族に感染者がいたことで疑似感染者に取り扱われていたが、その後、感染者とは診断されず、二十六日に死亡。死亡後、SARSに感染したことが判明し、新たな死者・感染者として今回カウントされた。
入院患者数は前日比九人減の計百六十五人、回復・退院した人は十人増の計一千二百九十五人となった。集中治療を受けている重症患者数は三十三人で、疑似感染者は八人。
香港の董建華行政長官は二十八日、今後のSARS予防対策概要を委託する外国人専門家を含む委員会を発足、米国、英国、オーストラリア三カ国の専門家七人と楊紫芝前香港医務委員会主席、李紹鴻前香港衛生署長の計九人を構成員に任命した。香港では二十九日から二日間にわたって香港、中国広東省、マカオの衛生当局者が集まってSARS感染防止対策の合同会議を開き、相互交流と対策強化を図る。