野生動物の食用肉輸入を停止−香港
SARS感染防止へ布石
【香港24日深川耕治】香港の衛生当局は二十四日、中国華南地域の「野味」と呼ばれるタヌキやハクビシンなどの食用肉輸入を一時停止すると発表した。
香港大学の研究調査結果や世界保健機関(WHO)の発表でハクビシンやタヌキなどの野生動物から新型肺炎(SARS)のコロナウイルスとほぼ同一のウイルスが見つかったことが明らかになり、SARS感染防止の一環としてこれらの食用肉の輸入一時停止に踏み切った形だ。
衛生当局はさまざまな疾病を防止するため、一九九四年以来、これらの野生動物の生きたままの輸入は許可していないが、香港市民に対してはこれらの野生動物との接触を避け、かりに接触したとしても必ず手洗いを励行するよう呼び掛けている。香港内でこれらの野生動物が生息しているとしても夜行性で深夜に活動するため、当局は「一般人が接触する機会はきわめて少ない」と冷静な対応を求めている。