北京のSARS初期感染者判明
広州帰りや香港帰りで拡大
【香港支局21日】二十一日付の中国紙「二十一世紀経済報道」は、北京の新型肺炎(SARS)拡大のきっかけとなった初期感染者が広東省都・広州帰りの婦人、香港帰りの男性、北京の元大学教授の三人であると報じた。
初期感染者の一人である山西省出身の婦人は広州市内で商売用の品物を購入後、三月五日に北京へ戻り、人民解放軍三〇一医院で受診。当時はSARSの院内感染防止策についての認識がなく、担当した医師や看護師らが感染、転院先の三〇二医院でも医療スタッフに院内感染させている。
もう一人の初期感染者は男性の北京市民(72)で香港の親戚を訪問後、三月十七日、北京に帰って北京大学附属病院で受診、医療スタッフ八十人以上に感染させた。この男性を通じて院内感染した北京大学附属病院の急診科副主任がSARSに感染後、死亡している。男性はその後、中医薬大学附属東直門病院に転院、治療を受けたが死亡。同病院の医療スタッフ十一人が院内感染した。
第三の初期感染者は北京大学付属第三病院に入院した中央財経大学の元教授。入院前、親戚、友人、近隣の住民など十九人に感染させ、入院した同病院でも医療スタッフに院内感染させた。