失踪したSARS感染者、再検診―中国広東省
治癒を確認、取材は考慮段階
【香港支局18日】中国本土の新型肺炎(SARS)初期感染者が国内メディアから実名を公表されて職場を辞め、失踪(そう)して逃避行生活を余儀なくされた問題で、この感染者はこのほど、出身地の広東省河源市内のホテルに家族同伴でSARS感染の有無を調べる再検診を受け、完全に治癒(ゆ)していることが明らかになった。
十八日付の中国紙「南方都市報」によると、失踪していた同患者は深セン市内のレストランで調理師をしていた男性(35)で、再検診を行った広東省疾病予防コントロールセンター流行病防止治療研究所の専門チームは同男性の健康状態について「SARSは治癒しており、健康状態は非常に良好」と診断した。
同紙の電話取材によると、同男性は現在、失踪状態ではなく、所在を明らかにしていないわけではないが、「再度、検査結果が出るまではメディアの直接取材を願わない。結果が明らかになり次第、取材を受けることを考慮したい」と述べているという。
同男性は国内メディアから「中国最初のSARS患者」と紹介されたことで、生活が一変。それまで勤めていたレストランを辞め、深セン市内で実名を明らかにしないまま小さな飲食店を経営して細々と生計を立てていた。同男性は「自分には家族を養う義務があり、家庭の経済的支柱。世間から騒がれず、安穏とした生活を送ることを望んでいる」と話している。
セン=土ヘンに川