SARS隔離用校舎を放火、破壊―中国
天津郊外の農民、集団で抗議
50人以上が公安当局に拘束か
【香港30日深川耕治】新型肺炎(SARS)のまん延防止を徹底化している中国・天津市郊外の漢沽港鎮で、感染者や感染の疑いのある人々を学校の校舎を改造して隔離施設にしたことに対し、不満を抱いた地元住民約一万人が二十七日、隔離用の四階建て校舎に乗り込み、建築資材に放火、建物の一部を破壊し、地元公安当局は少なくとも農民五十人以上を拘束、連行した。
ニューヨークタイムズが消息筋などの話として報じたところによると、二十七日夜、抗議のために隔離用校舎に乗り込もうとした地元農民らは最大で一万人規模にまでふくれあがり、校舎内のガラスを割り、資材を破壊、放火したため、地元警察が緊急出動して事態を収拾、地元警察は二十人から四十人を拘束、連行した。
地元政府は拘束者数を明確にしていないが、三十日付の香港紙「明報」などによると、拘束者数は少なくとも五十人から六十人以上となっている。
同鎮の学校は先週、突然閉鎖され、ベッド数二百床を有するSARS患者隔離用の臨時病院に改造され、農民らが当局の措置に強い不満を抱いたという。二十七日夜、校舎の放火事件が発生後、地元警察は厳戒態勢を敷いて暴動化を阻止。二十八日早朝から同鎮の臨時病院を含む各所で警察官や民兵ら数百人を配備し、緊迫した状況が続いているという。