国内のSRAS感染者は4人−比保健省
うち2人が死亡
【マニラ25日梅垣知博】フィリピン保健省は二十五日、比国内の新型肺炎(SARS)感染者を四人とし、うち二人が死亡したことを初めて認める発表を行った。四人の感染者のうち三人は海外で感染し、一人は二次感染と報告された。
SARSによる死亡と確認されたのは、カナダのトロントから成田空港経由で今月十日に帰国し、十四日にマニラ市内の病院で死亡した比人女性(46)と、女性からの二次感染の疑いがあり二十二日に亡くなった父親(74)の二人。
一方、香港をたびたび訪れていたドイツ人の男性(64)がSARSに感染して入院しており、現在は回復に向かっているという。また、十日に香港から帰国しSARSに感染していた比人女性は、地元の病院にSARSに対する設備がないため、自宅で療養し隔離されている。
SARSがまん延している香港やシンガポールには、大勢の比人海外就労者が働いており、帰国者からの感染を防ぐため空港では厳しいチェックが行われている。アロヨ比大統領は、渡航者が入国時に提出する検疫カードに虚偽記載をしたり、二次感染が疑われている者が最低一週間の外出禁止を守らなかった場合、刑事告訴や名前の公表も辞さないと警告している。