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治療の関係者、4割がSARSに感染―中国

 【北京22日時事】新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染が急拡大している中国国内で一時、SARS治療に直接携わった医師ら医療関係者の約四割が感染していたことが分かった。現在は24%前後に減少したが、なお院内感染は「危険水域」にとどまっている実態が浮き彫りになった。中国の医療関係者が二十二日明らかにした。

 中国衛生省の二十二日の発表によると、感染者二千百五十八人のうち、医療関係者は四百八十人で、22・2%を占めている。

 医療関係者によると、中国では衛生省や地方政府衛生局が管轄する病院が全体の約八割を占めるが、残りの約二割は人民解放軍や武装警察、他省庁が管理する。このため、横の連絡は十分でなく、衛生省も感染者数の「漏れ」の原因になったことを認めているが、感染拡大初期には病状に関する情報交換も十分でなく、院内の防護態勢にも問題があったという。

 特に軍の病院では感染者が隠される傾向が強く、情報が封鎖されたため、院内感染が深刻なケースが多いとされる。しかし、情報開示が進むにつれ、管轄を超えた病院間の連携も強化されると、医療関係者は防護服を着用するなど対策を取り、感染率は減少に向かっている。

 温家宝首相は十二日、マスクを着けずに北京の病院を訪れ、医療関係者の「滅私奉公の精神」をたたえた。十四日には胡錦濤国家主席が感染者の多い広東省で医療関係者と座談会を持ち、強く激励した。こうした指導者の行動には、あまりにも医療関係者の犠牲が多いことへの危機感が表れているとの見方が強い。

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