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SARS不祥事で衛生相を更迭―中国

北京市長は王岐山氏に

衛生相後任は高強次官

 【香港20日深川耕治】新華社電によると、中国共産党中央は二十日までに、衛生省党組書記を兼ねる張文康衛生相を事実上解任・更迭し、後任に高強衛生次官を充てることを決定した。孟学農北京市委副書記(北京市長)も解任・更迭、後任には朱鎔基派の王岐山海南省委書記を充てた。

 閣僚級二人が同時に更迭される異例ともいえる同決定は、新型肺炎(SARS)感染問題で北京市の感染者数が二十日、当初の四十四人から三百三十九人に大幅修正されたことから衛生省トップや北京市当局者の責任が問われる形となり、張衛生相と孟北京市委書記が引責辞任することで幕引きとしたい胡錦濤新政権の思惑が如実に表れた。王岐山海南省委書記の後任には汪●風海南省長が昇格した。

 世界保健機関(WHO)はこれまで北京市のSARS感染者数について「少なくとも百〜二百人程度は存在する」として中国衛生省が十五日に発表した四十人(死者四人)との過小数値を修正、正確な情報を全面開示するよう求めていた。

 高強衛生次官は二十日午後の国務院新聞弁公室による記者会見で、「北京には数値を把握できていない軍管轄の病院があった。統計方法に手落ちがあった」と情報の隠ぺい行為を事実上認め、「情報開示に間違いはない」と強弁を繰り返していたこれまでの姿勢に問題があったことを明らかにした。

 北京市長でもある孟学農北京市委副書記が更迭されたことは、二〇〇八年に開催される北京オリンピックへの影響も意識し、中国の衛生管理のあり方がオリンピック開催地としての資質さえも失墜させかねない国際的批判をかわす狙いがあるものとも見られる。

●=口ヘンに肅

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