北京のSARS感染者、339人に大幅修正
44人から一ケタ違い、批判免れず
「不明確が明確に」と説明 中国衛生次官
【香港20日深川耕治】中国国務院新聞弁公室は二十日午後、北京で記者会見を行ない、十八日現在で北京市内の新型肺炎(SARS)感染者数が三百三十九人に達していることを明らかにした。
中国衛生省が世界保健機関(WHO)に提出していた最新情報では四十四人と報告しており、今回発表された三百三十九人との落差は大きい。「不明確な部分が明確になった」(朱慶生次官)、「感染の診断基準がWHO側の基準と違うために大幅な修正が必要になった」との衛生省側の説明は「意図的な情報隠ぺい」と非難してきた海外メディアの厳しい批判にさらされている。
新聞弁公室の発表では、十八日現在、中国内のSARS感染者数は計一千八百七人。各省都市別で見ると、広東省が一千三百四人で最多、二番目が北京で三百三十九人、次が山西省で百八人、内モンゴル自治区が二十五人、広西チワン族自治区十二人、湖南省六人、四川省五人、福建省三人、上海二人、河南省二人、寧夏回族自治区一人の順となっている。
なお、中国内のSARS死者数は七十九人、うち北京市は十八人。北京の感染疑似例は四百二人となっている。張文康衛生相は十八日の段階で北京のSARS感染者数が中国当局の発表値よりも実際は多い可能性を認め、近く大幅修正する見込みであることを示唆していた。