公共エリアで蚊、ハエ、ネズミ駆除―中国
野生動物捕獲の取り締りも強化
北京、広州、深センで展開
【香港13日深川耕治】中国の大都市部では、新型肺炎(SARS)感染が拡大するのに伴い、最近になって公共エリアでの蚊やハエ、ゴキブリ、ネズミなどの駆除清掃が本格的に開始され、十六日には国内統一の駆除清掃活動を行う。同時に、絶滅が危ぐされている国家保護動物などの違法な捕獲、売買、食材利用を取り締まる一斉摘発活動が各地で展開されている。
世界保健機関(WHO)は十一日の段階で、SARSが動物や物品との接触では感染しないとの見解を発表し、香港の九龍地区高層マンション「淘大花園(アモイガーデン)」で集団感染した原因の一つとしてゴキブリやネズミがウイルスを付着させて媒介となるのではないか、との疑いを否定した。
だが、中国政府としては、公共エリアでの衛生管理強化を義務付け、ゴキブリやネズミ、蚊、ハエなどの駆除活動を徹底化。SARSの病原体がコロナウイルスの一種であることはWHOなどの報告で明確化しつつも、このウイルスが動物から人間に感染してできた可能性は依然根強く残っている。広東省の初期感染者が野生動物の捕獲、食材利用作業などを行っていたことから、捕獲禁止でありながら美味として珍重されている野生動物の捕獲、販売を行っている違法業者の徹底摘発を広東省都の広州や深センなどで開始している。
深センでは九日、捕獲が禁止されている野生動物を食材として使っていたレストランを一斉摘発。十二日には広州市内で同様の摘発活動や公共エリアの害虫駆除を展開し、北京市では十六日から一週間、大規模な公共エリアでの清掃キャンペーンを行う予定。
セン=土ヘンに川