SARS感染地の広東省視察―中国国家主席
香港行政長官と深センで会談
【香港13日深川耕治】新華社電によると、中国の胡錦濤国家主席は十二日、新型肺炎(SARS)の初期発生源として感染が拡大する広東省を視察し、同日、同省深センで香港の董建華行政長官とSARS対策について会談した。会談で胡主席は中央政府が香港のSARS対策に強い関心を持っており、SARS撲滅が勝利するよう全力で支持することを強調した。
会談で董長官は香港のSARS対策の実情と社会経済状況を報告。これに対し、胡主席は、香港の平和と繁栄のためにSARS対策などで緻密な努力を重ね、董長官が香港のSARS感染者やその親族を懇切に慰問するよう要請した。
北京では十二日、温家宝首相がSARS治療を行っている北京市内の病院を慰問。医療スタッフらと意見交換して中国指導部のSARS対策についての意識の高さ、感染者らへの配慮を実践している印象を内外に与え、中国政府の衛生管理対策についての信頼回復パフォーマンスを見せつけている。
これに対し、香港では、行政トップの董長官はSARS感染者への慰問活動は一切行っておらず、自己弁護に終始。中央政府から見ても、指導力のぜい弱さが目に付き、胡主席が「慰問せよ」と苦言を呈した形となっている。香港人の間では、中央政府の初期対応の不備が原因でSARSが広東省から入り込み、経済的打撃を含めて最大の被害者という意識が強く、その点を強く主張できないまま中央政府の言いなりになっている董長官への不満も出てきている。
セン=土ヘンに川