香港人旅客のビザ発給停止へ−マレーシア
SARS水際対策を決断
二日間は猶予期間、その後に停止
【香港10日深川耕治】香港のマレーシア総領事館は十日、香港出入境管理局に対し、新型肺炎(SARS)感染拡大防止のため、香港人旅客のビザ発給を十二日以降、当分の間停止するとの通達を口頭で伝えた。マレーシア政府はすでに中国政府に対し、中国人旅客のビザ発給を停止する発表を行なっており、従来、ビザ免除で入国許可してきた香港人に対しても九日、ビザ免除措置を取り消していた。
マレーシア政府が急きょ、香港人に対して同措置を取ったことに対し、葉劉淑儀(レジーナ・イップ)・香港保安局長は遺憾の意を示し、マレーシア政府に再検討を迫る構え。マレーシア政府の同措置によって、十日から香港発クアラルンプール行きの航空便数便がキャンセルとなり、クアラルンプール入りできない乗客が香港国際空港で足止めに遭うなどしている。
マレーシアの観光業界は、政府の同措置に強い不満を示しており、十日から五日間、中国人旅客約五千人が入国をキャンセルしたことで生じる被害総額は三十七億五千万jに達するという。香港の旅行業界も、香港人のマレーシア観光旅行を“ドル箱”ツアーとして扱ってきただけに香港経済に対する打撃も大きい。