死者55人、感染者1290人に−中国のSARS
広東省が最多に
保護観察分は報告せず 中国衛生省
【香港10日深川耕治】中国衛生省は十日、香港、マカオを除く中国本土での新型肺炎(SARS)感染者数が一千二百九十人、死者五十五人に達したことを明らかにした。広東省では死者が一人増えて四十四人で、感染者は国内最多の一千二百十三人に達している。
同統計では北京の死者数は四人のまま変わらず、西側メディアが北京市内の軍病院医師の告発として批判する中国当局による情報隠ぺい疑惑をはねつける数値となっている。中国衛生省の斉小秋疾病対策局長は、衛生省が発表するSARS感染情報の大枠について「SARSに感染しているかどうかの診断過程で、擬似的な病状のまま正確な診断が下せない保護観察状態の場合、感染者にカウントしていない」と説明、衛生省の発表に隠ぺい疑惑はないことを強調している。
また、衛生省の馬暁偉次官は十日、「北京市政府は、外国人にも対応できる二十四時間体制の電話相談ホットラインや専門ウェブサイトを開設し、SARS感染についての多角的な対策を取っている。北京では医療専門家チームを組織して医療サービスを提供しており、外国人の安全保護に全力を注いでいる」と述べ、北京での医療体制が万全であるとの見解を示した。