香港人3人からSARS感染
中国広東省江門市民6、7人に
集団感染地の住民、帰省時
【香港支局10日】中国広東省の新型肺炎(SARS)対策当局者は十日、香港九龍地区で集団感染が発生した高層マンション「淘大花園(アモイガーデン)」住民の一人が広東省江門市内の実家に帰省した際、SARSを周囲に伝染させ、現地住民六、七人をSARSに感染させた、と発表した。広東省SARS対策医療専門家チームの鍾南山組長(広州呼吸病研究所長)が明らかにした。
鍾組長は「香港人の出入境を全面禁止するようなことは非常に難しいが、感染を自覚した場合、どこにも行けないことを悟るべきだ」と警告している。香港では清明節連休やイースター連休が続き、隣接する中国広東省の出身地に帰省して連休を過ごすケースが多く、香港からのSARS感染の逆流が憂慮されていた。
中国衛生省が十日発表した国内のSARS感染状況によると、九日までに感染者が一千二百九十人、死者五十五人となった。省別の感染者数は広東省が最多。