SARS感染者425人に―香港
58人増、感染は住宅に集中
日本人男児も感染
【香港支局28日】原因不明の伝染性肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)が世界各地で広がる中、香港では二十八日現在、SARS感染者数が前日の五十八人増で四百二十五人(うち二十五人が治療後、完治して退院)に達し、死者は十一人となった。とりわけ、マンションなどの住宅地、学校、オフィス、病院などでの感染が大部分を占めている。
新たに感染した五十八人のうち過半数に当たる三十四人が九龍地区牛頭角にある高層マンション「淘大花園」の住人。同マンションの住人は、のべ六十三人が感染しており、D棟とE棟に集中している。
香港政府は二十七日、大学を除く全学校(幼稚園、小中高校、職業訓練校など)で二十九日から来月六日まで臨時休校措置を命じていたが、香港中文大学などで学生のSARS感染者が出たことで、二十八日、香港の各大学、専門学校でも来月六日まで臨時休校措置を例外なく取ることが決定された。
香港のSARS感染は、当初、感染者が入院した病院での院内感染が多かったが、今月中旬以降、ホテルや航空機内での感染、銀行、図書館などでの職場感染、マンションなどでの住宅感染など多種多様に感染ケースが拡大し、香港政府としても感染防止策を強化するようになった。
また、二十八日には、入院中の日本人男児(5)がSARSに感染していることが明らかになり、通っていた香港島のインターナショナル幼稚園での感染が疑われている。香港在住の日本人がSARSに感染したのは初めて。