香港の各学校、29日臨時休校
SARS拡大を憂慮、防止策へ懸命
行政長官が表明、罰則規定も
【香港支局27日】香港の董建華行政長官は二十七日、香港で拡大する原因不明の伝染性肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)を憂慮し、二十九日以降、大学を除く全学校(幼稚園、小中高校、職業訓練校など)で臨時休校措置を命じた。董長官は、SARS感染者と接触した疑いのある場合は病院での診察と自宅待機を強制的に義務づけ、遵守しなかった場合、罰金刑あるいは懲役刑を科すことを表明した。
董長官は「香港はここ数世紀来、最もやっかいなウイルス感染の猛威にさらされ、政府としては感染拡大防止策として感染者の隔離治療を最優先で行ってきた」と説明。その上で、衛生署長は検疫条例を根拠に三十一日からSARS感染者と接触した疑いのある人に関して強制的に指定された病院での診察、一時的な勤務停止、授業参加停止、自宅待機などを強制し、遵守しない場合は五千香港j(約七万五千円)の罰金または半年の懲役刑に処す法令を施行することになった。
感染の疑いの対象となっているのは、SARS感染者が多数入院しているプリンス・オブ・ウェールズ病院で感染者の見舞いに来た人々や感染死亡者を出した九龍地区にあるホテル「京華国際酒店(ザ・メトロポール)」九階に宿泊した客ら。
また、董長官は各種学校で感染者が広がっていることを憂慮し、大学以外の全学校で二十九日から来月六日まで臨時休校を実施するよう命じた。これまで衛生署長らが各学校での臨時休校措置を董長官に打診していたが、董長官は拒み続け、感染拡大に歯止めがかからなくなってようやく厳しい罰則規定や臨時休校措置に踏み切った。