安保理新決議に賛成せず―中国
イラク・北朝鮮で平和解決を主張
江主席、米国務長官と会談
【北京24日時事】日中韓三カ国歴訪中のパウエル米国務長官は二十四日午後、北京で午前中の胡錦濤共産党総書記および唐家セン外相に続き、江沢民国家主席と会談した。新華社電によると、中国側は一連の会談で、イラクの大量破壊兵器査察と北朝鮮の核問題について平和的解決の重要性を強調した。
パウエル長官は今回の訪中で、イラクへの武力行使を事実上認める新たな国連安保理決議に拒否権を行使しないよう要請したもようだが、唐外相は会談で「当面の急務は査察を継続し、問題をはっきりさせることであり、新たな決議ではない」と主張し、同決議の採択には賛成できないとの立場を示した。
ただ、新決議の採決が行われた場合、中国が反対するのか、棄権に回るのかは依然、明らかではない。
イラク、北朝鮮問題では、胡総書記も「中国は政治解決の努力を続ける」と強調。しかし、パウエル長官は会談後の記者会見で、イラクは大量破壊兵器廃棄に関する国連安保理決議を、北朝鮮は一九九四年の米朝枠組み合意を守ってこなかったと指摘し、イラクに関して「今こそ武装解除する時だ」と述べた。
一方、新華社電によれば、北朝鮮の核問題について、パウエル長官は唐外相との会談で「状況は厳しい」としながらも、多国間で話し合う必要があるとの立場を改めて示し、「米国は外交手段による問題解決を望んでいる」と語った。
午前中の会談を踏まえて、同長官は江主席とも、この二つの問題をめぐり意見を交換したという。