バリ爆弾テロ事件の首謀者を特定―インドネシア警察
新たに容疑者6人の似顔絵を公開
【バンコク17日内藤毅】インドネシアからの報道によると、バリ爆弾テロ事件の合同捜査本部は十七日朝、東南アジアの広域テロ組織ジェマ・イスラミア(JI)の幹部とされるインドネシア人、イマム・サムドラ容疑者(35)を同事件の首謀格である可能性が高いと発表した。
同捜査本部はこのほか、同容疑者を含む容疑者六人の似顔絵を公開すると共に、それぞれが爆弾テロで果たした役割などを説明した。しかし、同本部のマデ・マング・パスティカ警察少将は現時点でのJI、もしくはテロ組織アルカイダの関与付は行わなず、慎重な姿勢を見せている。
米国のUPI通信によると、この日の記者会見でパスティカ本部長はサムドラ容疑者の似顔絵を挙げ、「(バリ爆弾テロの)主犯格で、現場司令官、あるいは調整役兼計画立案者」と述べ、同容疑者が二〇〇〇年十二月に同国のライウやバタム、ジャカルタなどで連続して起こったキリスト教会爆破事件に関わった可能性があることを明らかにした。
同本部長はまた、サムドラ容疑者以外にも五人の容疑者の写真と似顔絵を提示し、それぞれの出身や事件での役割を説明している。このうち、現在身柄を拘束されているアムロジ容疑者に資金を手渡したとされるイドリス容疑者(35)はサムドラ容疑者の「副官」、中古車販売業者のダルマーティン容疑者(32)は、テロ現場に仕掛けられた爆弾に携帯電話で着火した技術者とされるなど、今回の発表・似顔絵公開は事件の全容が徐々に判明しつつあることを印象付けた。
一方、今回の事件とJI、もしくはアルカイダとの関連について、同国のユドヨノ調整相(政治・治安担当)など複数の閣僚が「サムドラ容疑者はJIの幹部」とする発言を行っている。しかし、今回の記者会見でパスティカ本部長は、「全ての証拠が揃うまでは、JIやアルカイダが関連しているとは言うべきでない」と述べ、あくまで慎重な姿勢を見せている。