比南部でJI工作員100人が活動
大統領顧問が指摘
【マニラ支局6日】フィリピンのゴンザレス大統領顧問は五日、南部ミンダナオ島に東南アジア広域テロ組織ジェマ・イスラミアヤ(JI)の工作員約百人が存在すると語るとともに米国がイスラム急進派、モロ・イスラム解放戦線(MILF)の海外テロ組織指定を検討していることを明らかにした。英字紙「インクワイアラー」六日付が報じた。
大統領顧問は、元MILFメンバー約百人が誘われて、ウサマ・ビンラディン氏率いるテロ組織アルカイダやJIのエージェントとしてミンダナオ島で活動していると指摘、「だが、彼らの逮捕は時間の問題だ」と取り締まりに自信を見せた。
同顧問の発言は、これまで国内にアルカイダやJIの大きな勢力はないとしてきた政府関係者の発言を否定するもの。
また、米政府がMILFを海外テロ組織に指定することを検討していることをMILF側に伝えたところ、ムラドMILF副議長は「われわれはJIメンバーを追跡し、比政府を支援することで我々がテロリストグループでないことを証明する」と伝えたという。
米政府がMILFの海外テロリスト指定を検討している背景には、JI幹部とMILFメンバーの連携や、十月に比国内で起きた一連の爆弾テロ事件の主要容疑者としてMILF幹部の名が挙がっていることが理由とみられる。
こうした動きに対して、MILF側は「米国は、イスラムをソビエト連邦崩壊後の『次なる欧米国家の敵』と見なしている」(カバル・MILFスポークスマン)と反発している。